パーカーポイント不動の高得点で注目をあびたトルブレックのワインは、多方面でファンを増やしています。
2005年ヴィニタリーでアンジェロ・ガイヤらが主催したディナーにて、世界でこれから有望なトップ生産者が10人招かれました。
ギガルやラフォンなど、そうそうたるメンバーの中で、唯一新世界からデイヴィットが選ばれたのです。
そのディナーのブラインド・テイスティングでガイヤは彼のワインを飲み、コート・ロティのワインだと思いこんだ、という逸話があります。
そのワインの素晴しさに感動したガイヤが、今ではトルブレックのイタリアのサプライヤーとなっています。
トルブレックで使用されるブドウは樹齢150年を超えるものもあり、世界最古のレベルです。
これらはフィロキセラ害の影響をまぬがれ、1980年代はじめの政府による減反政策の中を生き延びてきたものです。
デイヴィッドはオーストラリアで古樹の素晴しさにいち早く着目した人物で、大昔に萎れてしまったブドウ樹を丁寧に育てて生き返らせてきました。
古樹の畑は驚くほど低収量であり、また、まだ若い畑も非常に収量を抑えているため、どのワインもかなり深い色合いを持ち濃厚で複雑な風味に仕上がります。
このワインについてセミヨンは一般的に果皮が薄いのですが、ウッドカッターズに使用されているセミヨンの大部分は「マディラ・クローン」と呼ばれる、果皮が厚めのクローンです。カッパーピンク色をした強く樹齢の古いこのクローンは、その厚い果皮のおかげで温暖なバロッサの気候でも酸を維持することができます。一般的にあまり目立たない品種とされがちなセミヨンですが、ウッドカッターズに関してはそのユニークさや豊かな味わいにロバート・パーカーを含め、多くの人々が驚きを禁じえません。「畑での作業が終わったあとに飲みたくなるようなワインです。乾杯。(デイヴィッド・パウエル)」品種:セミヨン100%(マディラ・クローンを多く含む) 畑:5~6の畑で、最も樹齢が古いものは90年以上醸造:手摘みで収穫されたブドウは、区画ごとに別々の樽で優しく房ごとプレスされます。24時間後、若い区画からのブドウはステンレスタンクへ移され、樹齢の古い、よりこくのある区画の方は6年もののフランチオークの中樽に移されます。樽内でゆっくりと低温発酵を行った後、瓶詰めの前にブレンドされます。生産量:年間約3,500ケース(マディラ・クローンのブドウ樹が少ないため、生産量を増やすことが困難)
コメント香りが良く、あらゆる食事に合いやすい南フランスの辛口の白ワインを念頭に置いたこのウッドカッターズ・セミヨンは、畑で長い日々を過ごした後、理想的なワインに仕上がりました。ミディアムボディで輝くレモンのような色合いの若いセミヨンからは、カラマンシー(フィリピンレモン)、石灰岩、ロウソク、トーストしたブリオッシュの繊細な香りが表れます。また樹齢の古いブドウは、アーモンド、柔らかなパイナップル、ローストしたカシューナッツ、白桃のニュアンスをかもし出しています。背景に広がるシトラスオイルやミネラルのニュアンスはワインの味わいをフレッシュに保ち、非常に切れのある酸とともに美しいフィニッシュへと続きます。このワインは若いうちから抜群に楽しめるワインで、特に刺身や新鮮な貝類と美味しくいただけますが、年月とともに複雑さが増し、感動的な味わいとなるでしょう。




