「気負い無き 自然体」
マコン市街の西、プイィ フュイッセのエリアに隣接するプリッセ村にドメーヌ ド ラ クルーズはあります。
クルーズは、ピエール デロッシュとナタリー ヴァレットの夫妻によって運営されているドメーヌで、従来は協同組合にブドウを売っていましたが、自分達の子供ともいえるブドウの良さを最大限に発揮できない協同組合のワイン造りに幻滅し、自ら醸造 瓶詰めを行うようになりました。
夫人であるナタリーは、このマコン地区の名門ドメーヌであるヴァレットの一族で、父にジェラール、兄にフィリップ ヴァレットを持つサラブレットともいえる家系です。
その恵まれた経験と知識をいかし、夫妻は二人三脚でワイン造りに当たっています。
クルーズのワインの最大の特徴は、品の良いミネラル感とマコン地区らしい果実味の柔らかのバランスが素晴らしい点と言えます。
清涼感と爽快さ、酸の質の良さなどシャルドネの美点を多く備えており、決して鈍重でトロピカルすぎる味わいではありません。
田舎臭さも無く、繊細でピュアなブドウの魅力を詰め込んだバランス良いワインとなっています。
また少量生産しているガメイ100%のマコン ルージュは、なめらかな口当たりと華やかな芳香を持ったイヴォン メトラを髣髴とさせる味わいです。
同じく少量生産のクレマン ド ブルゴーニュはサンヴェランの畑から生産されるシャルドネを用い、果実味の厚い芳醇なスパークリングワインに仕上がっています。
クルーズの各ワインは、まさにピエールとナタリーの人柄そのものを備えた味わいとなっています。
コメントなめらかな口当たりとナチュラルでフレッシュな果実味は、ボジョレーの名手イヴォン メトラを彷彿とさせる非常に質の高い味わいです。それもそのはず、白ワインを得意としている当主のピエール デロッシュ氏は、赤ワインの醸造に関しては友人でもあるイヴォン メトラ氏にアドバイスを求めると言います。ワインその物のポテンシャルや深みのある味わいはメトラのワインに及ぶものではありませんが、プチ メトラともよべるようなチャーミングな風味が十分に楽しめます。収穫量は30hl/haと品質を重視したものになっており、その年間生産量は1,200本という希少なワインです。ポリエステル製のキューブ(タンク)にて自然酵母で発酵を行い、8~10日のマセラシオン(醸し)を行います。1日数回にわたってルモンタージュ(タンクの下から果汁を抜き出し、上部から流し入れワインを循環させる作業)を行います。




