ワイナリーにも冠されている「Cascabel」は、スペインのお祝いごとで使われる小さな鐘のことです。
転じて祝典そのものや陽気さなどとも同義となりました。
オーナーの出身地スペインへの敬意が表されているとともに、小さい鐘はまるでぶどうのかわいらしい房のようでもあり、祝典にワインは欠かせないことを考え合わせれば、まさに思いが込められたワイナリー名と言えるでしょう。
カスカベルワイナリーはアデレードの南45km、フリュールー半島ウィルンガの近くセリックスヒルレンジの麓にあります。
この地域は乾燥した温暖な気候で、土壌はやせていて石まじり、水はけがよいため灌漑しなくてもぶどうが育つ理想的な土地です。
オーナーはオーストラリア出身のダンカン・ファーガソンとスペイン出身のスザンナ・フェルナンデス。
共に大変実力のあるワイン醸造家で、オーストラリア、スペイン、フランス、イタリア、ドイツそしてニュージーランドで幅広いワイン醸造の経験を積みました。
そしてこの地に「Cascabel」をオープンしたのが1997年。
以来、二人はフランスのローヌやスペインのリオハスタイルのミディアムフルボディのブレンド赤ワインの可能性を熱心に研究し続けています。
このワインについてワインの生産方法も実力者ならではです。昨今、多くのオーストラリアのワイナリーではオークチップが大流行しています。しかし、カスカベルはこの機に乗じず、ぶどうに本来備わっている力からワインの複雑味を得ようと努力しています。長時間のかもし、古いフレンチオークの大樽、破砕から瓶詰めまでエステート内ですべて行うなど、随所にこだわりが見受けられます。 植えられているぶどうは、テンプラニーリョ、グラチアーノ、マタロ(ムールヴェードル)、グルナッシュ、シラーズ、ヴィオニエなどです。スペイン系の品種がメインですが、ヨーロッパとオーストラリアが絶妙に出会い、カスカベルスタイルとも言える独自の素晴らしいワインを産み出しています。




