アレハンドロ・フェルナンデスの造り手としての歴史はティント・ペスケラとともに1972年より始まります。
その当時、リベラ・デル・デュエロで有名なワインはベガ・シシリアのみでした。
かつては高品質なワインが生産されていたのですが、そのころの造り手の多くは、安価なワインばかりを大量に生産しており、農家の中にはブドウの栽培を止め他の作物に転換する人も数多くいました。
そんな中、最高の赤ワイン造りを目指していたアレハンドロ・フェルナンデスは、まさに情熱の手本、不屈の精神の持ち主でした。
自らブドウを植え、高品質のワインを生産するという夢を実現する為に、彼はどんな仕事もこなしていきました。
そしてついに、テンプラニーリョの栽培に最適な土地を見つけ、年月を重ねるごとに大胆な改革を進め近代的な醸造法をボデガに導入するようになったのです。
カベルネ種を決して使わず、リベラ・デル・デュエロの原生品種であるテンプラニーリョへの確固たる忠誠を抱き続けたのです。
そして、テンプラニーリョにとって理想的な土壌での栽培を心がけ、取り扱いが難しいこの種のブドウのポテンシャルを最大限に引き出すことに成功したのです。
ロバート・パーカーが「これぞスペインのペトリュス」と評価したことによりティント・ペスケラの名は世界中に知れわたり、その素晴らしい出来に世界は驚嘆しました。
このワインについて1999年に購入され、エル・ビンクロ(団結、つながり)と名づけられたこのワイナリーは、ラマンチャのカンポ・デ・クリプターナ駅近くにあります。第二次大戦中にはアルコール生産に使われていたこのワイン生産設備で、フェルナンデスは自身の集大成ともいえるワインを造り出しました。購入後、彼はすぐに最新のワイン設備に一新します。ブドウ栽培では収量をおさえて果実を凝縮させ収穫、マロラクティック発酵を施し、オーク樽で熟成を行うなど、彼の他のワイナリーと同じくテンプラニーリョのポテンシャルを最大限に引き出すワイン造りを行っています。最初のヴィンテージである1999年は6ヶ月間瓶熟させ、2001年12月にリリースとなりました。エル・ビンクロはその名のとおり、フェルナンデスのワインに対する愛情を一身に受けていること表すワインです。すでに70歳を超える現在でも、アレハンドロ・フェルナンデスは畑を精力的に見回り、ワインの品質向上に常に情熱を傾けています。彼の飽くなき探求は果てしなく続くのです
コメント程よく層を成した、ビガローチェリーのような赤色。心地良くスパイシーなヴァニラのニュアンスが果実のアロマを包み込んでいます。複雑な味わいは豊かな風味と酸が良いバランスをなしています。力強く肉厚で風味溢れるワインです。芳醇で濃密、完熟感があり、オークによるセミスイートの味わいが、サクランボやダークベリーリキュールの風味を包み込んでいます。ほのかにダークチョコレートを感じさせるフィニッシュ。




