ドメーヌ・ゴビーは、ルーションのなかでもスペイン国境に近い辺ぴな場所で、90年代半ばにセンセーショナルなほどの名声を勝ち得た南仏のスタードメーヌです。
名声を勝ち得た当初は、力強い凝縮感と骨格のたくましさが特徴のワインでしたが、現在は力強さとデリケートさのバランスに優れたエレガントなスタイルとなっています。
その秘密は所有する畑にあって、南仏にありながら標高の高い丘陵地に位置しており、そのため気温の過度な上昇を避けることができます。
また海や山から吹きつけ、吹き抜けていく風が湿気を取り去り病害を防ぐ一助になっています。
これらによってフィネスや上品な酸をともなって成熟したぶどうは、化学肥料や除草剤、防虫剤、防カビ剤などいっさいを排した自然な栽培によって育まれ、醸造中はSO2(酸化防止剤)を用いずぶどうの自然な美味しさをいかした造りがなされています。
またゴビーの所有する起伏に富んだ畑は、区画毎の立地条件が大きく異なり、ミクロクリマ(微小気候)の影響も合わさって、際立った特徴のブドウが育ちます。
ゴビー氏は、その個性をいかすよう、“単一畑”ごとに区別して造ったワインをリリースしています。
ドメーヌ・ゴビーのワインは、ルーションのみならず南仏最高の強さと繊細さを持ったワインとして大変な注目を浴びており、今やゴビー氏は、ルーション地方ワインの品質アップを目指す若手生産者の旗手となっています。
近年はジェラール氏のご子息がワイン造りに参画し、以前の濃縮感のあるスタイルからエレガントさとふくよかさのバランスに優れたスタイルへと進化をとげています。
一方、ゴビーのもう1つのプロジェクトであるドメーヌ・ド・ル・スーラは、ジェラール・ゴビー氏と隣人の醸造家、さるイギリス人の3人で共同運営しているドメーヌで、ゴビーの所有する畑よりもさらに標高の高い位置にある畑からワインを生み出しています。
そのためゴビーのワインよりも美しいミネラルと酸があり、南仏の太陽がもたらすボリューム感とのバランスが秀逸な、美しくも力強いワインとなっています。
コメント凝縮感のレベルは通常のゴビーのワインに通じ、スグリやラズベリーといった赤系果実の風味が強く、そこに香ばしい樽のニュアンスと香草の風味が加わります。酸やミネラルの質も非常に高く、精悍なワインに仕上がっています。




