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iwine.jp 【ワインメーカー来日インタビュー第一弾@Bamboo Grassy Part 3】

       

   

 

2010年5月21日、東京恵比寿の鉄板焼き『バンブーグラッシィ』にて、カリフォルニア ナパ・ヴァレーの今をときめく3人のワインメーカーにインタビュー、テーマはずばり「お好み焼きとワイン」、日本独特の食文化とワインについてお話を伺いました。通常はお好み焼きだけでなく、新鮮な素材を使った鉄板焼きもありますので、皆さんもぜひ行ってみてください!

 

 


ナパ・ヴァレー ルビコン・エステートのジェネラル・マネージャー。
コッポラ家のワイン醸造にかかわる全てを任されています。
フランス ソムリエ連盟からマスターソムリエの称号を獲得している唯一のアメリカ人。


ガーギッチ・ヒルズ・セラーの副社長、兼、エクスポート&セールス・マネージャー。ワイナリー設立当時よりマイク・ガーギッチの右腕として仕えた30年来のパートナー。


シルヴァラード・ヴィンヤーズのジェネラル・マネージャー。プライベートではスペイン・プリオラートの新鋭ワイナリー、メリスのオーナーの一人。ロバート・モンダヴィの副社長でもありました。

バンブーグラッシィ』オーナー。ちぼう、ちゃんと。、を経て34歳で独立開業現在にいたる。"ノスタルジックモダン"をテーマに独自の創作鉄板焼きで一躍人気店に。

 

 

 

iwine武村:こんなお好み焼きは見た事ないですね〜(次のお好み焼きが焼かれているのを見て)

 

ラス:こんなに美しい食べ物が自分の前で作られているなんて信じられないよ。

 

マリアン:すご〜い。奇麗だわ〜。食べるのがもったいないわね。

 

ラス:うん、すごい!

 

マリアン:このお好み焼きはピノ・ノワールと合わせるのよね?

 

ラス:そうだよ。あれだけチーズが入っていれば美味しいのは間違いなし!僕はマヨネーズも大好きだからね(笑)

 

武村:マヨネーズはお好み焼きのソースと良く合いますよね。

 

ラス:そうだね!良い香りだね〜、このお好み焼き。

 

マリアン:チーズはどんなチーズを使っているのかしら?

 

長沼:ハードとソフト両方のナチュラルチーズをミックスして使っています。

 

マリアン:ピノ・ノワールとの相性は抜群だわ〜!

 

ラス:うん。確かにすごい合う!さっきラリーが言っていたように、ピノ・ノワールと味の濃いお料理を合わせると、ピノ・ノワールが台無しになってしまう事がある。だから2枚目はトマトソースのお好み焼きと聞いて、実は合うかどうかちょっと心配だったんだよね。でもこのピノ・ノワールは酸味とボディがしっかりしていて、お好み焼きの味に負けていない。シェフ、このペアリング、素晴らしいよ!ガーギッチ・ヒルズのシャルドネとも合うと思うよ。僕はトマトとシャルドネのペアリングが大好きなんだ。

 

武村:マリアンはどう思う?

 

マリアン:そうね、お好み焼きと一緒にピノ・ノワールを飲むと、イチゴのようなフルーティな香りが引き立って、良い意味でこのワインの特徴も変わってくるわね。ワインが生き生きしてるわ。最高のコンビネーションよ。

 

武村:ラリーはどう?

 

ラリー:実に素晴らしいよ。マリアンが言ったように、フルーティさが出てくる。具材の全ての味がワインによって際立つ。すごいよ。

 

全員:(拍手)

 

武村:オムレツのようなケチャップぽい味がするのかと思ったけど、ちゃんとお好み焼きしてるんですよね。

 

ラス:そうだよね。僕もそう思った。見た目は「それ系」の味がしそうだもんね。

 

マリアン:ラスはシャルドネとのペアリングが好きみたいだけど、私はピノ・ノワールのほうが良いと思うわ。シャルドネも悪くはないんだけどね〜、ピノがあまりにも良すぎて・・・

 

ラス:トマトのお好み焼きの酸味がピノ・ノワールを甘く感じさせる。これは絶妙なマッチングだね。

 

マリアン:ねぇシェフ、鉄板の温度は何度くらいなの?

 

長沼:200c前後ですね。

 

武村:それでは最後のお好み焼きの説明をお願いします。

 

長沼:最後は二種類ご用意しております。ひとつはいわゆる大阪スタイルのオーソドックスなタイプのお好み焼きです。もう一つは、使っている材料はほぼ一緒ですが、クレープ状になった生地の上にデコレーションをつけたいと思います。

 

マリアン:プレゼンテーションも素敵だし、味も素晴らしい。アメリカでもこんなレストランがあればいいのにね〜。

 

武村:3人が住んでいるナパにお好み焼き屋さんは無かったっけ?

 

全員:ないよ!(笑)

 

ラス:一番近い都市はサンフランシスコなんだけど、サンフランシスコにもないよね?

 

ラリー:ないと思うよ。でもロサンジェルスにはあるかもね。あそこは日本人が多く住んでいるからね。

 

クー:ヨシ、ニューヨークは?

 

武村:無いかもね。最近は炉端焼きとかラーメンが流行っているけど、美味しいお好み焼きが食べれる、本格的なお店はないですね。でも海外でバンブーグラッシーの用なレストランがオープンしたら、大繁盛だろうね。

 

マリアン:絶対に繁盛するわよ。例えばナパとかカリストガとかにオープンしたら成功間違いなしでしょう。

 

ラス:うちの裏庭にオープンしようか。(笑)常連になるよ。

 

マリアン:サンフランシスコが無難かもね。(笑)

 

ラリー:ナパの市民はコンサバだからね。

 

マリアン:次は最後のお好み焼きでしょ?

 

ラス:そうだね。楽しみだ。

 

マリアン:本当にキレイ!

 

ラス:これはオーソドックスなお好み焼きだね。

 

ラリー:これは間違いなくカベルネ・ソーヴィニヨンが合うね。見ているだけでわかるよ。

 

武村:日本人はお酒好きだけど、ペアリングとか味について深く考える習慣がないんだよね。だからビール、日本酒、焼酎などは頻繁に飲むけど、その時に食べているお料理と合っているかという発想に結びつかない。だから日本ソムリエ協会には、ワインと日本食のペアリングの普及に力を入れて欲しいと思う。

 

全員:そうだね。

 

マリアン:日本人はビール好きよね。

 

武村:そう、どこに行っても、何を食べていても、とりあえずビールなんだ。もちろん僕もそうなんですけどね(笑)

 

ラリー:このお好み焼きには日本酒よりもワインのほうが合うよ。

 

ラス:ビールよりもワインだよね。 ビールは苦みがあるからね、このお好み焼きとは合わないでしょう。

 

マリアン:わー、見て!すごい(お好み焼きの上に乗っている鰹節を見て)

 

ラリー:このペアリングはピッタリだよ。お好み焼きの塩分がワインをソフトにしている。

 

マリアン:あまりに美味しかったので、コメントするの忘れていたわ。(笑)でも相性は抜群。

 

武村:ラスはどう?自分のワインだけど・・・

 

ラス:オー・マイ・ガッド、だよ。ソースからくるスモーキーさとフルーティさがワインと良く合っている。このワインに使われたブドウの殆どはナパのスタグス・リープという地域で栽培されているんだけど、この地域のブドウは独特なプラムの香りがする。そのプラムの香りがこのお好み焼きに良く合っているんだ。

 

マリアン:ラリーも食べるのに夢中になっていて、コメントしてないわね。(笑)

 

武村:お魚と赤ワインもこういうお料理だと合うんですね!

 

マリアン:そう!

 

ラス:そうだね。

 

マリアン:誰かさん曰く、蕎麦と赤ワインも合うらしいわよ。(笑)

 

ラリー:無口だったのには理由があるんだよ。このお好み焼きと最初の二つのワインを全部試してみたんだ。ガーギッチ・ヒルズのシャルドネと最後のお好み焼きのペアリングは悪くないよ。シャルドネは常温になったから、合わせやすいのかもしれない。

 

ラス:本当だ!冷えてないから逆にイイ。

 

ラリー:このお好み焼きは、フルボディの赤ワインだったらどれでも合うよ。シルベラードのカベルネ・ソーヴィニヨンはソフトなタンニンと酸味が特徴。カベルネにしてはフレッシュで軽めだけど、だからこそこのお好み焼きと合うんだ。

 

クー:シルベラードの『ソロ』はどうだろう?

 

ラス:ソロもスタグス・リープのブドウで作られるんだけど、ここのブドウはタンニンがあまり多くないんだ。だからソロもこのお好み焼きと合うと思う。でもナパ地域の南東で栽培されるブドウ(例えばクームスヴィル)は、もっとゴツゴツしているし、渋みが目立つからね。こういったワインは日本食には合わせにくいかもしれないね。

 

武村:例えばなんだけど、今日のペアリングをフランス産の同じ品種からできたワインでやったらどうなっていたのかな?

 

マリアン:合うわけないでしょ!(笑)カリフォルニア・ワインだからこそ、こんなに素晴らしいペアリングができたのよ!(笑)

 

ラス: そうだ、そうだ。(笑)

 

ラリー:ナパ市民としてはそう信じたいね。(笑) でも日本食は幅広いから、様々なスタイルのワインが合うんだ。だから色々なワインと試してみて、合うかどうか決めて行かなければならない。読者の皆さんも、家で是非こういったテイスティング・パーティーをやってみてほしい。実際にやってみるのが、一番勉強になるんだよ。

 

マリアン:そうね。友達とワイワイやるのは楽しいものね。一つのお料理に色々なワインを合わせてみると勉強になるわよね。

 

ラス:ニューワールドとオールドワールドとか、良く耳にするけど、僕はどうかと思う。だって結果的にはどうやってワインを造るかによって味が変わってくる。僕はナパとスペインの両方でワインを造っているんだけど、ニューワールドでオールドワールドっぽいワインを造っている生産者もいるし、オールドワールドでニューワールドを意識したワイン造りをしているワインメーカーもいる。今日のヴォトル・サンテが良い例で、あれはニューワールドで作られたオールドワールド的なワインでしょ?だから生産者として、テロワールを意識しながら、どんなワインを造りたいかというヴィジョンがちゃんと決まっていれば、ニューワールドでもオールドワールドでもどっちでもいいと思うんだ。日本食はピュアで素材の味が大切だから、合わせるとしたらクリーンでフレッシュなワインがいいんだよ。それがニューワールドかオールドワールドかは関係ないよ。

 

武村:同感。だから利き酒とかも難しいしね!

 

ラス:そうそう。

 

マリアン:ガーギッチ・ヒルズのワインはオールドワールドを意識して造っているのよ。味はもとより、友人や家族と一緒にお食事と共に飲んで欲しいというオールドワールド的な願いを込めて造っているの。だからハイスコア目的で造っているニューワールド的なワイナリーとは違うのよ。ところで、バンブーグラッシーでは通常ワインは取扱っているの?

 

クー:ワインは置いてるよね。でもペアリングを意識してワインを注文するお客様はいるのかな?

 

長沼:いらっしゃいます。ただソースとの相性も考えると、お勧めするのはどうしてもフル・ボディタイプのカベルネ・ソーヴィニヨンかシラーになってしまいます。

 

クー:今日、作っていただいたお好み焼きはメニューに載っているんですか?

 

長沼:はいございます。最初のネギ焼きに関しては、通常豚肉を使ったものをご用意していますが、今回はワインとのペアリングを考えて魚介類を使いました。

 

マリアン:私達は思う存分楽しんだけど、シェフは今日のペアリングに関してどう思われたのかしら。

 

長沼:今日のペアリングは、思いのほかびっくりしています。良かったと思います。お好み焼きはおやつ的な感覚で食べられていますから、どこまでワインが合うのかという心配はありました。ただ可能性は拾わずにはいられなかったですね。 拍手

 

武村:今日はありがとうございました。

 

 

 

   

 

 

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